DistillerAction

What's DistillerAction ?

PostScriptファイルをAcrobat Distillerを使ってPDFファイルに変換する、フォルダアクション用AppleScriptです。

Acrobat Distiller自身にも、「監視フォルダ」というある特定のフォルダのなかのPostScriptファイルをPDFファイルに変換する機能がありますが、Acrobat Distillerを起動させないと動作しないのが辛いところです。僕は、Acrobat Distillerのに触ることなく同等の機能が欲しいと思って、このスクリプトを作りました。

Adobe PSとCreate Adobe PDFを使えばいいのでしょうが、これらは僕のところではどうにも不安定です。

DistillerActionをフォルダアクション・スクリプトとして使えば、よりシームレスにPDFファイルの生成が行えると思います。Acrobat Distillerの存在を気にする必要が全くなくなります。

ところで、どなたかこのスクリプトにカスタムアイコンを作っていただけないでしょうか?

Requirements

以下のsoftwareが必要です。

Scripting Additions Folder

OSAX(スクリプティング機能追加)のインストールには、Mac OS8以降であれば、システムフォルダの中のスクリプティング機能拡張 フォルダへMac OS7.xであれば、機能拡張 フォルダの中のスクリプティング機能追加 フォルダにいれてください。何れもフリーです。作者の方に感謝しましょう。

必要なOSAXがちゃんとinstallされているかどうか、チェックするスクリプト 「OSAX Checker」をこのpackageに含めました。このスクリプトを起動すると足りないOSAXを報告してくれます。

ぜひ、OSAX Checkerで、すべてのOSAXがinstallされているかどうか調べてみてください。もし、installされていないOSAXが報告されたら、必要なOSAXをスクリプティング機能追加 フォルダの中にいれた後、必ずもう一度OSAX Checkerを実行してください。

OSAXのinstallには、基本的にOSの再起動の必要はないのですが、OSAX Checkerで存在しないOSAXがreportされたり、スクリプトを実行してOSAXが無いことが原因でerrorが起きたりした場合、「スクリプティング機能追加」 フォルダにOSAXをいれてもシステムはOSAXがinstallされたことを認識してくれません。OSAX Checkerは新たにinstallされたOSAXを認識させる働きもしますので、OSAXのinstall後、必ず実行してください。そうでなければ、コンピュータを再起動してください。

How to Use

Basic Description

なにはともあれ、このpackageに含まれているスクリプト「DistillerAction」をフォルダアクションスクリプトとして任意のフォルダに割り当ててください。

フォルダアクションスクリプトをフォルダに割り当てる方法は、

  1. スクリプトを割り当てたいフォルダに対してコンテキストメニューを表示します。
  2. コンテキストメニューの中から、「フォルダアクションをつける」を選びます。
  3. スクリプトの選択を要求するダイアログが表示されますので、「DistillerAction」を選択してください。

という感じです。DisktllerActionはどこにあってもかまいません。詳しくは、MacOSに付属の「AppleScript ヘルプ」(ヘルプビューワーからたどれます)をご覧ください。

さて、「DistillerAction」はスクリプトが割り当てられたフォルダが、開かれた時、もしくは開いているフォルダの中にファイルが追加された時に作動します。そして、フォルダの中に含まれているPostScript ファイルをすべてPDFファイルに変換します。閉じているフォルダにファイルを追加しても作動しませんので気をつけてください(これはフォルダアクションの仕様です)。

DistillerActionは以下のファイルをPostscriptファイルとして認識します。

無事、PDFに変換できたPostScriptファイルは、すべて消去されます。何らかのerrorが起きてPDFファイルが作製されなかった場合、「failed files」というサブフォルダが作られ、その中にPostScriptファイルが待避されます。

今のところ、PDFファイルに変換されたPostScriptファイルは消去されてしまいますので、気をつけてください。ご要望があれば、処理済のPostScriptファイルをサブフォルダに待避させるoptionを作ります。mailをください。

Job Option Setting

Acrobat Distillerにおけるジョブオプションの設定を、DistillerActionをフォルダアクションとして設定したフォルダごとに指定できます。

Acrobat Distiller Dialog

以下のように、DistillerActionを割り当てたフォルダのコメント欄に、ジョブオプションの名前を記入してください。ジョブオプションの設定ファイルは、Acrobat Distillerがあるフォルダの「Setting」フォルダ内に存在する必要があります。ジョブオプションの拡張子である「.joboptions」はあってもなくてもかまいません。

ちなみに、この設定は全くもって必須では無く、何も書かれていなければAcrobat Distillerに設定されている物が使われます。

JobOption Setting on Information Window

Source Code

このスクリプトのソースコードを再コンパイルしたり、またこのスクリプトを改造したりしたい人にむけてのお話しです。ただ使いたいだけの人は、跳ばしちゃってください。

このスクリプトは他の(自分が公開している、もしくは作っている)スクリプトと共有している部分や、もしくは別 のコンポーネントとして分けた方がいいと思われるものは、本体とは別のファイルに分けてあり、コンパイル時に、script objectとしてpropertyにloadしています。 それらのファイルがフォルダ「Source Code」 に納められています。

何らかのスクリプトをloadしているスクリプトは、そのスクリプトのソースコードのはじめの部分に、loadするファイルのpathが書かれています。再コンパイル時には、loadするファイルのpathをあなたの環境に合うように書き直してください。

ソースコードレベルでの改善案や、不具合の報告をお待ちしております。

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